【Java入門】インターフェースの使い方まとめ

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概要

インターフェースとは、内部実装を知る必要なく、利用する機能の接点のみを提供する仕組みです。

接点をソフトウェア的にいうと、メソッドのシグネチャと戻り値の型に当たります。
つまり、どんなメソッドにこういう値を渡せばこの型でデータが返ってくるよというのが定義されたものがインターフェースです。
  

基本構成

変数、メソッドを持つことができます。

変数

public かつ static かつ final(外部から参照可能かつ変更不可)なものだけを定義できます。

メソッド

アクセス修飾子はpublic または privateが指定可能です。
省略した場合、暗黙的にpublicとして扱われます。

privateメソッドは具象メソッドとして利用します。(Java9から利用可能になりました)
これはインターフェースの内部実装として利用するためで、実装先では扱えないものです。

abstractはつけなくても暗黙的に抽象メソッドとして扱われるので省略可能です。
default と staticは具象メソッドとして扱います。
(defaultはJava8から利用可能になりました)

コード例

 

defaultメソッド

前述のとおりですが、Java8から利用可能になった修飾子で、具象メソッドを実装するために指定します
 

多重継承

インターフェースは複数の実装(implements)を持たせることができます。

 

オーバーライド

インターフェースは基本的にメソッド名と戻り値のみを提供するだけなので、実装先のクラスで具象メソッドを実装する必要があります。
その場合、@Overrideアノテーションをつけてオーバーライドを明示します。
また、オーバーライドしないとコンパイルエラーになるため、実装の強制による実装漏れを防げるというメリットがあります。
 

ポリモーフィズム

インターフェースの機能を最大限に活用するにはポリモーフィズムの理解が不可欠です。
ポリモーフィズムとは、インスタンスに基づいた振る舞いをさせる仕組みです。

もしポリモーフィズムを使わなければ、if文をたくさん書くことになります。
ホテルの料金計算を例に簡単なコードで見ていきたいと思います。

インターフェースと各金額クラス

Mainメソッド

単純な例なのでメリットがわからないかもしれません。
そこで、次のような想定を検討してみます。
・新たな料金体系に変更することなったら?
・子供料金だけ、キャンペーンを適用することになったら?
・料金判定が色んな箇所でコーディングされており、すべての箇所を修正することになったら?

もしif文で書いていたら、すべての箇所の修正とテストを行わなければなりません。
でもポリモーフィズムを活用していたら、特定のクラスまたはインターフェースの修正で済みます。
場合によってはif文と変わらないテスト工数がかかるかもしれませんが、コードの修正コストは格段に少なく、また安全です。

他の例を参照したい場合、以下もご確認下さい。
⇒映画のレイティング判定をStateパターンで実装する

まとめ

  • インターフェースにはpublic かつ static かつ finalな変数を持つことができる。
  • メソッドは暗黙的に、publicかつabstractとして扱われる。
  • defaultメソッドは具象メソッドとして実装する。
  • インターフェースは多重継承が可能である。
  • 実装先クラスに抽象メソッドの実装を強制させることで、実装漏れを防ぐことができる。
  • ポリモーフィズムによって、保守しやすいコードを書くことができる。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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この記事を書いた人

リーマンショックの影響で26歳の時にIT業界から離れ、紆余曲折を経て34歳でエンジニアに復帰しました。
復帰前は開発未経験でしたが、独学した知識と面接時のコミュニケーション力で見事開発エンジニアとして復帰しました!
今はフリーランスエンジニアとして仕事をしています。

■保有資格
・Java Gold SE 11

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