概要
Javaプログラムを起動する際に、何らかのパラメータ(値)を付けて起動することができます。
今はこのメリットがわからないと思いますが、そういうことができるんだなというレベルで理解しておいて頂ければOKです。
前提
- 【Java入門】プロジェクトの作成からHello, World!までが完了していること
- Eclipseでご説明しますので、それ以外のIDEを使用している方は参考までにして下さい。
実装
起動パラメータとは?
起動パラメータとは、mainメソッドに渡す値のことです。
プログラムを起動するときに、特定の値を付けたいことがあります。
そのために何らかの値を渡せる仕組みです。
起動パラメータは、mainメソッドの、(String[] args)で受け取っています。
これは、「Javaプログラムを起動させるときには、複数の文字列を指定することができる」という意味です。
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package helloworld; public class Main { public static void main(String[] args) { // ← ここ System.out.println("Hello, World!"); } } |
String[] argsとは?
個々に分解して説明します。
- String
文字列を扱える型であることを示します。
型とは扱うデータの種類のことです。 - []
複数の値を格納できるという意味です(配列と言っています)。 - args
argumentsの略称で、引数という意味です。
引数はメソッドを実行するために渡される変数のことです。
変数とは可変な値のことです。
うわぁ…って感じですが、
要するに、String[]は複数の文字列を扱えるよ、argsはその値が入っている名前だよ ということです。
起動パラメータを使ってみよう!
実際にパラメータを指定してみましょう。
ソースコードのウィンドウを右クリック > 実行 > 実行の構成をクリックします。
起動パラメータを設定するプログラムを選択していることを確認します。
メイン・クラスの欄に、実行しようとするmainメソッドがあるクラスが、パッケージ名を含めた記載になっていることを確認します。
⇒「パッケージ名.クラス名」
起動パラメータは、「引数」タブの「プログラムの引数」に指定します。
複数指定する場合、半角スペースで区切ります。
指定したら、「実行」をクリックします。
#起動パラメータとは?
のプログラムでは、起動パラメータを画面に表示したりしていないので、実際に値が渡されていることを確認するためにプログラムを修正しましょう。
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package helloworld; public class Main { public static void main(String[] args) { // コンソールにHello, World!を表示する System.out.println("Hello, World!"); // 追記 System.out.println(args[0]); // 「起動」表示される System.out.println(args[1]); // 「パラメータ」表示される } } |
コンソール出力結果
args[0]などについて説明します。
- args
argsは起動パラメータが格納された変数です。 - [0]や[1]
配列(複数の値を格納できる仕組み)の格納番号です。
この格納番号をインデックス(index)と呼びます。
インデックスは0から始まります。
今回、2つの文字を起動パラメータにしたので、インデックスは0~1の2つに格納されています。
これで起動パラメータの指定方法とどのように扱うかの基本を知ることができました!
まとめ
- 起動パラメータはmainメソッドの引数に渡すことができる。
- 起動パラメータは複数の文字列を指定することができる。
- 起動パラメータは文字列型の配列として格納されているので、インデックスを指定することで取得できる。