これは私がポスティング(チラシ配り)を仕事にしていたときの実体験です。
(※4年前の記憶を思い出して記載)
当時、1日に1万枚くらいを配るのが当たり前になっていて、(確か)7000枚くらいの案件を6時間くらいで終わらせられるようにしたころでした。
健康管理のためデトックスプログラムを受けていたのですが、ある時、自分の6時間という限界を超えられるのでは?
という妙なインスピレーションを感じたことが始まりです。
事の始まりは、一緒にデトックスプログラムを受けていた人の話で、「成功するには、強烈な決意のみあればいい」というのを聞いたからでした。
へぇ、気持ちだけで物事が成功に向かうのか?
と半信半疑なのと、試してみたい気持ちが半々でした。
仕事もマンネリ化していたので挑戦と考えてやってみることにしました。
設定すべき目標値
思い付きでいい
私の場合、直感的に出てきた目標値は「5時間」でした。
つまり、1時間の短縮です。
約7000枚を6時間なので、1時間1100枚強配っているところを1300枚強にする計算になります。
無理だと思えるものであるべき
私の仕事の基本方針は、『回数をこなして慣れることで生産性を向上させる』でした。
3~4回で慣れてきて、5回目くらいで6時間が安定的に出せるようなってきた案件だったので、これ以上の短縮はは無理だというのが当時の感覚でした。
なので、「さらに1時間短縮するなんて無理だろ?」と、目標として思いついた直後に感じたわけです。
出てくる感情は一切関与させない
・無理じゃないか?
・急いで事故でもしたらどうする?
・別にこれを達成できなくても誰も困らないし・・・
という思いが次々にわいてきたけど、「やる!」と気持ちを切り替えて、不安な感情を引きずりながらも開始させたわけです。
結果からいうと、ちょうど5時間くらいで達成できました。
(途中で休んだ時間は除く)
達成した方法
全力を尽くす
とにかく最初から全速力で配るわけです。
バイクから降りてポストまでは走るし、信号で左折するところはエンジンを切って手押しで信号を超えてすぐに発信しました。
冬場でも汗ばみ、2時間くらいのところでばてたので缶コーヒーを1杯いれて数分ほど休憩し、気合を入れなおして再スタート。
「無理かも・・・」に強烈なNo!
2時間あたりで3000枚近くを配っていましたが、これを維持しないと達成できないデスゲーム状態。
「マジか?これがあと3時間?無理じゃねーか?」
などと考え始めると、足が歩き出し、途端に動きが遅くなるのを感じて、
「やべー!無理じゃねー!やるしかねー!」
とキチガイじみた発狂状態に追い込むわけです(苦笑
最後まで気を抜かない
あと1時間くらいのとこで数分ほど休憩しました。
「まじでしんどい・・・、あと1時間全力かよ・・・」
缶コーヒーを入れて、一瞬睡眠モードに入れたらすぐに戻す。
(私独自の休憩法。寝たような感覚の休憩を瞬間的に感じた気にさせるだけ)
「できなくても頑張ったからいいや」という考えが出てきて一瞬心が揺らぐも、「やりきる!」と気合を入れて再出発。
そして最終的に約5時間で配りきりました。
得られた結果
下限値が上がる
その後その案件は、意識してスピードを上げていないのに5時間30分で配れるようになっていました。
6時間が当たり前だと思っていたのを思考の面でも肉体の面でもぶちぎってあげたことで、下限値のラインが自然と引きあがりました。
全体的なパフォーマンスが向上する
この案件だけの成果だと当初思っていたのですが、別の案件をこなしたとき、特に意識していなかったけど、いつもより10数分早く終わるということがありました。
1つの案件の下限値が上がったことで、他の案件にも影響を与えたようです。
自信がつく
自分が限界だと思っていることは意識的な努力で超えられるという経験自体が自信になりました。
多少無理してでもやり切ればあとは自然とついてくるという風に考えられるようになり始めました。
休養は必要
とはいっても、結構な無理はするので休養はしっかりとる必要はあります。
別な話ですが、40日以上連勤したとき、30日を超えたあたりから1日の配布量が落ちてきたことがありました。
それからは過重連勤はやめるようしたことからも、やりすぎは禁物です。
同じ体験をした人の話
この話を通っている整骨院の先生にしたところ、先生にも同じような経験があったと教えてくれました。
先生の場合、今まで達成したことない売上額を達成するというものだったそうです。
いつもは体験受診のお客さんに対して、「患者さんの意思に任せます」というクロージングだったのを、売り切るスタイル(と言っていたので、おそらく「やった方がいいです!」的なものを想像)でクロージングしていった結果、見事目標を達成!
そのあと、売り上げの下限値が今までの水準よりも上がったとのことでした。
これは私と全く同じ現象だったので、お互いに「意識的な努力によって高い目標を達成した場合、下限値の水準は今までよりも高くなる」という認識に至りました。
筋トレでは常にこの現象が起こるので、肉体を鍛える以外にも適用可能な実践法が、仕事やビジネスにも見いだせたことは人生において何よりの収穫でした。
まとめ
・目標値は今いる位置からは届かいない場所に設定する。
・達成には全力を尽くす。
・最後まで気を抜かない。
・達成後は下限値が上がっている。